以下敬体です。
ポケモンをしているとよく耳にする"以下常体"という言葉。レート勢であればほとんどの人が知っているのではないでしょうか。そんな超が付くほど有名な言葉ですが近年使用者が減少傾向にあります。いわゆるポケ勢の以下常体離れが深刻となっているのです。
今回の記事は常体と敬体の話をしながらみんな大好き「以下常体」について書いていきます。
以上敬体でした。
常体と敬体
常体とは
文末に「だ」「である」を用いた口語の文体。
以下常体である。
文章は常体か敬体のどちらかで統一すると読みやすい。そのため以下常体と置くことで読み手に配慮した文章を書こうとしているポケ勢が一定数いる。
読み手のことを考えて文章の中に常体と敬体を混ぜないよう意識するのはとても良いことだと思う。漫画やアニメを想像してみても分かる通り一貫性があるキャラは魅力的だ。文体も統一されていた方が魅力的なのかもしれない。
私も構築記事を書き始めた頃はポケ勢の慣例に従って以下常体を付けていたが、いつからか以下常体をわざわざ書く必要があるかと疑問に思って書かなくなった。
だが敬体の挨拶から始まり途中で常体に変わる場合、以下常体と置かれている記事の方が圧倒的に読みやすい。というか何かワンクッションがないと情緒不安定なのかなと思ってしまう。
「よろしくお願いします」「対戦ありがとうございます」など礼儀正しい人だなと思っていたら突然、「今回このポケモンを採用した理由は愛だ」「バレパンを耐えるように調整した」と常体で説明してくるのだ。豹変しすぎである。なんだお前となってしまう。ほんわかラブコメディだった漫画が突然シリアスに入るくらい困惑する。対戦中だけでなく構築記事中でも意表を突いてくるのはやめてほしい。
別に以下常体を書けとは言わない。というか書くかどうかは個人の自由なので何も言えない。以下常体がなくても文体を統一しようとしているのは分かる。さらに以下常体と書きながらひっそりと敬体を紛れ込ませる人がいるのも事実です。であればわざわざ縛りプレイを設ける必要がないと思う人もいるのは仕方ないことである。
うるせ〜 !!!!!知らね〜!!!!!となる人もいるだろう。文章の書き方なんて自由なのでこれが正解、あるいは不正解だなんて言うつもりはない。繰り返しになるが個人の自由だ。一つ気になることがあるとすれば、なぜ最初から常体にしないのかということだけである。常体で説明するのであれば最初に敬体を使う必要があるのかという疑問だ。
最初の挨拶で「〜だ」「である」とするのに抵抗があるのは分からないでもない。であれば挨拶を無しにすることも一つの手ではないかと思う。
また、
おはよう、諸君。シーズン16での対戦は大義であった。しばらくの休息とともに構築記事を書いていこうと思う。
こんな始まり方をする構築記事があっても問題ないと思うのだが。関係ないがゴリケン教官を思い出した。
SMシーズンで増えた以下常体
このようにポケ勢が親しみを覚えるほどの以下常体だがいつ頃から使われ始めたのたろうか。調べてみると古いものではorasシーズン13の記事を見つけた。流行りだしたのはおそらくSMシーズンに入ってからである。SM以前はほとんど使われていない。SMシーズン2から特に以下常体が増えたように感じる。
ちなみにUSUMシーズン15に書かれたシングル構築記事201個のうち敬体から始まり以下常体と続いている記事が15個、何の断りもなく突然常体になった記事が84個あった。全人類の9割が以下常体を使っているイメージだったが実際はそうでもなかった。(ぽけっとふぁんくしょん!|検索に掲載されている記事から)
文体を統一する
話は変わるがそもそも文章を統一する意味はあるのだろうか。このような疑問を持つ人もいるかと思う。みんな言ってるし文体は統一した方が良いんだろうなと漠然と考えている人も多いだろう。流れに身を任せることは悪いことではないし、文体に限って言えば大勢に乗る方がおそらく良い。
それでも納得がいかない!別に混ぜても良いじゃん!という人に向けて例を出して説明してみようと思う。
文章をスポーツに例えてみよう。常体と敬体が混ざるとはどういうことなのか。これは他のスポーツ同士のルールが混ざるようなものである。野球のルールでサッカーをしていると考えてもらって構わない。
野球のルールでサッカーをすると言われてあなたはどう思っただろうか。めちゃくちゃだなと思っただろうか、やはり常体と敬体は統一しないといけないなと思っただろうか。
大多数の人が思ったことはあれ?キックベースじゃね?だろう。もしかしたらコロコロコミックで連載していたドラベースを思い浮かべた人もいるかもしれない。いきなり虎がバットを捨てて野球ボールを蹴り始めたあのシーンだ。
キックベースは面白い。ドラベースも面白い。ルールが混ざろうが面白いものは面白いのだ。ただこれを面白くないと思う人がいるのも事実である。キックベースはサッカーじゃないだろとか神聖な野球を他のスポーツと混ぜるなとかそんなクソリプが目に浮かぶ。
それと同様に常体と敬体が混ざることを吐き気を催す邪悪だとみなす人たちもいる。形式的に常体で統一しなければならない場面はもちろんある。だがそんな場面は限られている。ましてや構築記事は個人のブログである。趣味なのだ。形式に囚われた文体の統一に何の意味があるのだろうか。
と、以上のように考える人もいるだろう。
ここまでの説明では面白ければ常体と敬体は分けなくて良いと解釈するかもしれない。目指す場所が変われば書き方も変わるので一概には言えないが、話はそう簡単にはいかない。
ゲームで例えるとどうなるのかを考えてみよう。カービィのエアライドというレースゲームがある。
カービィがマシンに乗ってレースをしたりバトルをしたりするゲームだ。とても面白く根強い人気がある。
もう一つ全人類が知っているであろうゲームがポケモンだ。
ストーリーだけでなく育成や対戦など幅広い遊び方が出来るゲームとなっている。
人気のタイトル2つが融合するとどうなるのか。面白い要素×面白い要素のカップリングである。それはもう超絶面白いゲームになることが予想出来るだろう。そしてそれはすでに存在している。障害物を避けながらゴールを目指すポケモンのゲーム。
マリオカートやマリオパーティのミニゲームなどもそうだがレースゲームには外れが少ない。ポケモンでもそれは例外ではないはずだ。前置きが長くなったがポケモン×レースゲームのマッチングで生まれたゲームは何か。
そうウルトラワープライドだ。
ウルトラワープライドは伝説のポケモンを捕まえるために障害物を避けながら目的地を目指していくポケモンUSUMのミニゲームである。ドラえもんのタイムマシンを思い浮かべてもらえば分かりやすいと思う。のび太の机の引き出しに入ってゆらゆら空間を進んでいくあれだ。
ウルトラワープライドは奥に進むほど珍しいポケモンのゲートが出て来やすい。一見、伝説のポケモンを捕まえられてミニゲームも楽しめて一石二鳥じゃん!となりそうである。
問題は目的のポケモンがそのゲートの中にいるかはランダムな上にそもそも目的のゲートが現れない時もあるということだ。あと障害物を避けることに集中しないといけないので動画やツイッターを見ながら出来ない。伝説のポケモンがすぐに欲しいという時はミニゲームが単純に面倒であることも挙げられる。
ウルトラワープライドが好きな人と作った人には申し訳ないがまごうことなきクソゲーである。ポケモンは運ゲーとよく言われるがウルトラワープライドもその名に恥じない運ゲーっぷりを発揮している。やばい。
このように混ぜても面白くならない例はたしかに存在するのだ。美味しいからといってケーキとラーメンを融合してはいけないのと同じである。
他にもこんな例がある。昔流行ったカルピスコーヒーと呼ばれるものだ。飲み物界のウルトラワープライドと言っても過言ではない。酸っぱさと苦さが絶妙なハーモニーを奏でている。気になる人は一度試してほしい。ただただ酸っぱい。
一気に読んで腹筋散ったwww>お前らカルピスをアイスコーヒーで割ってみろwwwwwww - ゴールデンタイムズ http://t.co/9BrZD1P6Xo
— 小豆長光ᔦꙬᔨ4日目南フ01a (@azukiosamitu) September 17, 2013
以上の例から分かることは面白ければ問題ないが、面白くない場合も多いので文体は混ぜない方が無難であるということだ。
以上常体であった。
以下敬体になります。
色々言いましたが以下常体の復権を切に願っています。構築記事を書く時に文体を切り替える場合は是非以下常体の一言を添えてほしいです。
以上敬体になりました。