ワールドトリガーという漫画をご存知ですか?ワートリという呼び方で聞いたことがあるかもしれません。ネットにはたくさんのファンがいるのにリアルで読んでいる人が全然いないという謎のSF漫画です。
このブログを作った理由がレート2000に乗ってワールドトリガーを宣伝することだったので初心にかえりました。
以下の内容はそれなりにぼかしていますが、ネタバレと言えばネタバレがあるかもしれません。
追記:キャラ紹介は最新話まで完全にネタバレしてました。
♤ショートカットの女の子が好き
♤搦め手で勝つ展開が好き
♤でも王道が好き
♤スプラトゥーンが好き
♤考察、伏線が好き
♤HUNTER×HUNTERが好き
上記に当てはまる人は面白いと感じるのではないでしょうか。
ストーリー紹介
まずはストーリー紹介から。あらすじは公式のホームページに載っているのでそれを読んでもらうのが一番だと思います。
ワールドトリガーってどんな漫画?
ワールドトリガーは現実世界を舞台に自分そっくりのアバターに魂を接続して戦うSF漫画です。主人公たちは敵国のモンスターである"近界民(ネイバー)"から街を守るために戦います。
目的は幼馴染の兄を探すこと
主人公の目的は近界という別世界に行ってしまった幼馴染の兄を探すことです。近界へ行くためにはボーダーと呼ばれる組織に所属し、その中で行われるランク戦をチームで勝ち上がらなければなりません。
ランク戦とは組織に所属する仲間たちとの間で繰り広げられる模擬戦です。敵とは戦いません。そのため一部からは部活みたいで緊張感がないだとか内輪揉め(笑)だとか言われています。
部活であることと緊張感がないこととの繋がりはよく分かりませんが、ほとんどのチームがジャージ姿で戦っているので実質部活なのかもしれません。そんな中、スーツ姿で戦っているホストクラブみたいなチームもあります。めちゃくちゃ強いです。バトル中に雪だるまも作ります。面白いですね。
スプラトゥーンのような対戦
近距離・中距離・遠距離、またはそれらを組み合わせて自分に合った武器を選択します。トリオン体と呼ばれる自身のアバターに魂を接続することでバトルが可能に。ゲームでいうところのMP、体内で生成されるトリオンを使って戦っていきます。スプラトゥーンみたいな感じです。
以前、こんなツイートがありました。
ワートリをおすすめするためのキーワードでめっちゃ好きなの「読むとスプラトゥーンが上手くなる」ですね
— 🌴🍉すずか🍨🌴MF4リ-2a (@szk913) December 6, 2018
僕は動画でしか見たことがないので詳しくないのですが、スプラトゥーンをしている人にオススメらしいです。立ち回りの考え方を言っているんだろうなと思います。
少し独特なのがトリオンはHPでありMPであること。ダメージを受けるとHPが減るのと同時に使用出来るMPの総量も減ってします。逆に、攻撃にトリオンを回しすぎるとHPが減ってトリオン体が壊れてしまいます。
そしてトリオン体はどんなに弱い攻撃でもダメージが入るので、実力差が激しすぎて攻撃が通らないなんてことはありません。
当たればダメージが入ります。当たれば。
トリオン体と武器選択
トリオン体へ魂を接続するために仮面ライダーの変身ベルトのようなものを使います。それがトリガーホルダーと呼ばれる手のひらサイズのアイテムです。形状は十得ナイフみたいな感じ。かっこいい。
このトリガーホルダーには合計8つまでの武器チップを設置出来るため自由なカスタマイズが可能ですが、ポケモンのパーティと同じく扱いやすい武器が採用されやすい傾向にあります。
扱いやすく強い武器は人気。これが描かれているのはとても良いですね。一方でランク戦最上位にいる人たちの武器選択は独特であり、その人にしか扱えない構成だったりします。
ワールドトリガーの世界では予め用意された数種類の武器の中から選び使用することも特徴です。知らない魔法や独自の能力が次から次へとぽんぽこ出てくるわけではありません。全員同じ武器から選択していきます。
これもポケモンと似ていますね。誰もがボーマンダやリザードンのような強いポケモンを選択出来ますが、その中でバトルでは活躍しづらいとされるポケモンを選ぶのも自由です。マイナーなポケモンがたまたま自分に合っていたりもします。
また、同じポケモンでも型やプレイヤーが変われば動き方は変わります。ワールドトリガーでも同様で、同じ武器でも人が変われば使い方は千差万別、アイデア次第。これもワールドトリガーの魅力の1つだと思います。
ロマンを求めるため、より高みを目指すため、チームで戦うためetc...武器選択も人それぞれ。
トリオンは個人が持つ才能
そしてこのトリオンは一種の才能です。サッカーや野球など、スポーツをする時は身体が大きいとそれだけで他の人とは差が開きます。それと同様にトリオンの量が多いほど戦いの中で出来ることが増えるのです。
トリオン能力の差が大きいとどうなるか、ポケモンで例えるとボーマンダとモンメンくらい能力に差が開く場合があります。ボーマンダは全体の能力値が高く何でもこなせるスーパーマン。パワーのゴリ押しが戦術となり型の多さも魅力的。才能に溢れています。
一方のモンメンは能力値が低いのでボーマンダのように力技でのゴリ押しは出来ません。何も考えないならモンメンでは十分な活躍を見込めないでしょう。
ですがモンメンが何も出来ないのかと言われれば答えはNoです。条件が揃えば強キャラにも一矢報いることが出来るのです。
モンメンは綿をモチーフにした可愛らしさを持つ一方で嫌がらせに特化したハメ技が出来るポケモンとして知られています。なぜモンメンを例に挙げたのか。能力値が低く嫌がらせをしながら仲間の補助が出来るキャラクターがワールドトリガーにもいるからです。
嫌がらせ特化の戦術を選んだ主人公、三雲修です。
ワールドトリガーファンからは嫌がらせメガネやペンチメンタルなど主人公らしからぬよく分からない呼び方をされたりしています。
主人公は持たざる者
何でも出来る訳ではないけど何も出来ない訳でもない、それがワールドトリガーの主人公です。
先程トリオンは才能と言いましたが、主人公のトリオンは最低レベルです。才能がありません。トリオンはないけど実はすごい才能を持っている...というわけでもありません。ゲームでよくあるMPは最低値だけどパワーがずば抜けているわけでもないのです。
運動神経はボロボロ、勉強は普通くらい、これはモブキャラと言っても過言ではないように思います。
意味の分からない鋼のメンタルを除いては。
この主人公、結構好き放題します。試験の結果に納得いかなくて不法侵入したり、大人と政治的なレスバトルをしたり。
ラノベ風に言うなら、トリオン最弱の僕が幼馴染を助けるために手段を選ばず幹部の好感度を上げながら組織を上り詰めていくお話です。
才能はないけど色々駆使して戦うお話が好きな人にはとてもオススメです。
もう1人の主人公は異世界転生
一方で主人公が弱すぎるとイライラするから嫌という意見もあるかと思います。そんな人でも心配ご無用。
ワールドトリガーはW主人公。その一翼を超絶強いキャラクターが担っています。最弱主人公の相棒は歴戦の猛者です。名前は空閑遊真。
ランク戦では過去の経験を生かし無双します。日本で活躍したプロ野球選手がメジャーに行って新人王を獲得する、みたいなことをしています。
ここから下はストーリーとは関係ないこと。
1~4巻まではスターターセット
よく言われることですがワールドトリガーの1~2巻はほとんどが説明回なので面白さが伝わりにくいかもしれません。4巻から物語が動き出し、5~6巻から加速していきます。9巻まで読めば10巻に手が届きそのまま最新刊まで読み進められるでしょう。
僕は4巻から読み始めて1~3巻を買い集めたので正直1~3巻も十分面白く感じたのですが、たぶんある程度の設定が分かった上での読み返しだったことが良かったのだと思います。
ワールドトリガーにはキャッチコピーがあり、遅効性SFと銘打たれています。読み返せば読み返すほど新しい発見があり、それだけ描写が丁寧なのです。その丁寧さが仇となって雑誌で読んでいる人にとっては展開が遅く感じられることもあるようです。
ですがそんな人も一度単行本を手に取って頂きたいと思います。作戦会議回や反省回すらも面白いワールドトリガーです。単行本であればきっと違った見方になるのではないでしょうか。
キャラの数だけ設定がある
もう一つよく言われていることがあって、キャラの数が多すぎる上に似たようなキャラがいて全然覚えられないと。
ボーダーにはA級からC級までのランクがあり、その中で判明しているキャラだけでも組織の大人たちを合わせて70~80人くらいいます。
たしかに覚えられないという気持ちも分かるんですけど、ポケモンをしている人なら実感出来ると思うんですよね。いくら数が多くてもいつのまにか覚えていることを。
たしかに何のストーリーもないキャラをただ覚えるのは難しいかもしれません。ポケモンにもストーリーで出会ったりレートで出会ったり何かしらそのポケモンを覚えるきっかけがあるはずです。
70~80人もいたらほとんどモブキャラだろと思われるかもしれません。ですがワールドトリガーには初登場で「いやモブキャラやろ誰やねん」みたいなキャラがあとでめちゃくちゃ有能だと分かったり、「何やねんこいつ」みたいなキャラが徐々に成長していったりキャラごとにストーリーがあります。
このシーンが終わったらポイッてするようないわゆる使い捨てキャラがいないので、ポケモンに愛情を注いでいるであろうトレーナーのみなさんにはとてもオススメです。
ここで、ワールドトリガーのここが好き!ワートリの良いところ100選を紹介しようかと思います。本当にストーリーのネタバレがあるので注意。
1.伏線がすごい
上記で三雲修と空閑遊真のW主人公と説明しましたが、あと2人主人公が登場します。一人が雨取千佳で、
もう一人が迅悠一です。
雨取千佳ちゃんのトリオンは凄まじく圧倒的な能力を誇り、迅悠一はボーダーの要であり未来視を持っています。予知能力みたいなものですね。
よく伏線だと言われている一つの例を挙げようと思います。千佳ちゃんがボーダーに加入してすぐのことでした。迅さんは千佳ちゃんのトリオンが凄すぎることをボーダーに報告していなかったため、初めての試し撃ちで誤って基地の壁を壊してしまいます。またオレ何かやっちゃいました?的な展開ですね。よくあります。例のごとく千佳ちゃんは周りから賞賛されます。
このシーンだけを見れば千佳ちゃんすごい!かわいい!迅さんもお茶目だなーで終わるのですが、そこで終わらないのがワールドトリガー。
基地の壁が修復された数日後に敵国が急襲してきて基地に爆撃を仕掛けてくるシーンがあります。千佳ちゃんの壁爆破事件を受けて基地を補強していた結果、敵の爆撃を見事に耐えることが出来ました。
この描写では迅さんが千佳ちゃんの派手なデビューを後押しすること+防衛のために壁を増強させるという2重の意味を持たせるための行動だったと後になって考察されています。
予知能力で敵国がその壁に爆撃してくるよーとただ助言するだけでは鮮烈なデビューにはならず、そしてこの先の行動にも繋がらなかったことでしょう。
他にも明示されている訳ではないのですが、よくよく考えたら迅さんの行動にはこんな意味があるんじゃないかとなるシーンが多々あるのです。そんな感じの細やかなシーンがたびたびあるので伏線や考察が好きな人だとかなりハマるんじゃないかなーと思います。
2.謎の恋愛描写がない
主人公とヒロインの手と手が触れ合って顔を赤らめたり、中途半端な謎シリアスラブコメが展開されたりしないのでオススメです。中学生のかわいい片思いはあります。素晴らしいですね。
3.復讐からは何も生まれないとか言わない
復讐を止めるどころか、手伝おうとする主人公が登場します。理想だけを言う人間がいないのはとても良いですね。
4.大人が強い
ワールドトリガーはバトル→会議→日常→会議→バトル→...で進んでいきます。
その中の会議では主人公が組織の大人たちとレスバトルを繰り広げることもあるんですけど、大人たちがめちゃくちゃ強いんですね。
主人公もレスバトルは強くて善戦しますが、大人側はそれを受け入れつつ大人たちに有利な話に持っていくんですよ。
すごく参考になると思うので、Twitterでレスバトルをするよーって人にもオススメです。
5.賢くなった気分になれる
読んでいても内容がよく分からない、でも面白いという雰囲気を楽しむ漫画ってあると思います。HUNTER×HUNTERとか鋼の錬金術師とか。ワールドトリガーはもう少しマイルドなんですけど上記の2つを読んでいる人には特にオススメです。賢くなった気分になれます。あとワートリが好きな人は鬼滅の刃も好きです。逆も然りだと思うので鬼滅が好きな人は是非。
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100.公式ファンブックがすごい
ワールドトリガーのファンブック(BBF)が本当にすごい。原作に登場していないキャラ設定がめちゃくちゃ載っているんですよ。
ワールドトリガーは原作の描写がとても細かいのですが、BBFも情報量が多く原作の考察をするならBBFは必須となるほどの内容です。
キャラ紹介
最後に僕が好きなキャラを少しだけ紹介して終わろうかなと思います。
ワールドトリガーは色んなタイプの女の子が登場しますが、特にショートカットの女の子が好きな人にオススメです。たくさん出てきます。その中の数人を紹介します。絵柄が受け付けないよーという人もいるかもしれません。それはもう仕方がないことなので少しでも良いなと思った人に向けて書いていきます。
雨取千佳
かわいい。主人公の幼馴染で、トリオン能力が飛び抜けて高い。
戦い方をポケモンで例えると眼鏡バクオングのハイパーボイスです。
小南桐絵
髪型はロングにもショートにも変更可能な実質メガリザードン。ワールドトリガーには守られるヒロインが存在しません。役割は違えど全員戦います。その中で最強格に位置するのがこのキャラクター。かわいい!つよい!最強!
帯島ユカリ
不利対面がなく全人類の性癖に刺さると噂の褐色系ボーイッシュガール。
本当にかわいい。
おわりに
頑張って調べてみましたがタイトルにある年収も彼氏も出身地も結局分かりませんでした。謎に包まれていますね。
それでもこの記事を見てワールドトリガーに興味が湧いたよーという人がいれば是非読んでみてください。雑誌でパラ読みするよりも単行本で一気に読んでもらった方が面白いのかなと思います。今20巻ほどしか出ていないから全巻買っても410円×20巻=8400円です。ソシャゲに課金するよりも安い!
ここまで読んでいただきありがとうございました。終わります。